資産が500万以下の投資家は債券や金,REITを買う必要はないと思う理由

2月 17, 2021

投資は,株式投資から始めるひとが多いと思います.

一方で,投資をしていくと債券や金,REITなどが気になる時期が来ます.

これらの株以外の投資商品を買うことで,リスクヘッジになり安定した投資と行えると言われています.

しかしながら,資産500万以下の投資家はこれらの株以外の商品は無理をして買う必要はないかな,と思います.

その理由は,

・資産が少ないうちは,リスクを減らしすぎても仕方がない

・資産が少ないうちは,値動きが小さい株以外の商品にお金を使うくらいなら株に投資した方がいい

と思うからです.

とはいえリスクヘッジになることにはほぼ同意なので,資産が少ない人も必要なら債券や金,REITなど買うと良いと思いますし,先ほど500万円という数字を出しましたが,この辺は個人の投資目的,投資スタイルによりますね.

この記事では,あくまで私の考え方を書きます

そもそも,なぜ株以外も買うと良いと言われるのか

冒頭でも述べた通り,株以外の投資商品(債券や金,REITなど)を買うことで株式投資のリスクヘッジになります.

それでは,なぜリスクヘッジになるのかを説明していきましょう.

簡単にいうと,「株価が下がったときに債券や金は上がるから」です.

しかし,これだけでは説明になっていません.なぜなら,以下の図のように株価に比べて債券や金の変動は大きくないからです.

出典:『株式投資第4版』(ジェレミー・シーゲル/日経BP出版)

仮に株価が下がったときに金や債券が上がるとしても,金や債券が株価の下落を補うほどではありません.

しかも,債券や金は少量を買うことがおすすめされています.株価を補えるわけがありません.

それでも債券や金を買うとリスクヘッジとなると言われているのかというと,短期的な下落・上昇に対するリスクヘッジなのではなく,長期的な視点でのリスクヘッジになるからです.

ドルコスト平均法を思い出してほしいのですが,どんな投資商品であれ,長期投資では平均的に買っていくことでリターンを最大化することができます.

ドルコスト平均法

定期的にコツコツと同じ額の積立投資を行うことで,長期的に安定したリターンを取る方法.

短期的(1週間や1か月)には値動きが大きい投資でも,一定の間隔で高い時にも安い時にも積立てて買うことで,平均的に投資することができる.

つまり,長期投資では株や債券,金を合わせたすべての商品はどれかが下がってもどれかが上がることで総合的に上がっていくことが重要になります.債券や金は株とは反対の値動きをすることが多いため,両方持っていくことでリターンを最大化できるのです.

一方で,債券や金は値動きが小さいですから,あまりたくさん持っていても大きなリターンが期待出来ません.それよりも株式をたくさん持っていた方が長期的には儲かるでしょう.

これら全てを考慮して,「ある程度」債券や金,REITを持っているとリスクヘッジになり,長期的なリターンが最大化されるのです.

もう少し専門的な言い方をすると,これまで説明したことは『現代ポートフォリオ理論』として数学的に説明されています.

現代ポートフォリオ理論とは,簡単に言うと「許容できるリスク(値動き)を決めたとき,リターン(収益)を最大化するようなポートフォリオ(株や債券,金などの割合)を求めるための理論」です.

株や債券,金やREITの割合だけでなく,米国株や日本株,新興国株の割合といった見方でも使える考え方です.

ただし,最適なポートフォリオは過去のデータから計算されますから,時代によって徐々に変化します.

株と債券を6:4で持つと良いと言われた時もあれば,8:2で良いと言われる時期もあるということです.

資産が少ないうちは株だけで良い理由

資産が少ないうちからリスクヘッジとして債券や金を持っていても,正直あまりうま味はないと思います.

個人的な意見ですが,資金が少ないうちは株価でそこそこのリスクを取って,資金を増やす必要があると思います.値動きが小さい債券や金を買ってしまうと,元手が少なくなり株に十分な投資を行うことができなくなってしまいます.

資産が少ないのに債券や金を買うのは,10代のうちから健康グッズを買うようなものです.

ただし,生活が十分にできる現金を保持したまま投資をするというのが前提です.生活防衛金さえあれば,株で大暴落が来ても長期運用ができ,資金を増やすことができます.

つまり,10代のうちは健康グッズ(株以外)を買わないくてもいいから,生活リズムを整えて病気にならない(生活防衛金)ようにして,自分の成長性に期待すればいいということです.

資金が増えてからは,株だけ持っていると大暴落が来たときに生活やメンタルに支障をきたす可能性がありますから,他の金融商品でリスクヘッジをする必要があります.

私も現代ポートフォリオ理論を知ってから債券や金を買おうと思っていましたが,いったんやめました.リスクヘッジについては資産が増えてから考えたいと思います.

いつから株以外を買えばいいか

個人的には,資産が500万~1000万を超えて,大きな資産を長期的に運用するようになってから株以外の商品を買ってリスクヘッジを開始すればいいかなと思っています.

ところで最近は,債券や金,REITもあまりリスクヘッジにならないとも言われています.これらと株価が似たような値動きになってきているからです.本当にそうならば,もはや株以外を買ってもリスクヘッジにはならないので,さらに買う理由が無くなりますね.

また,今回はビットコインなどの仮想通貨については述べませんでした.仮想通貨は現時点では債券や金とは一味違った値動きをするものなので,別の視点で考える必要があります.

色々な種類の金融商品を持つことで(一つの商品だけを持つよりは)リスクヘッジになるという考え方はいつの時代も変わらないはずなので,仮想通貨の価値が長期的に上がると考えている人は,ポートフォリオに数パーセントだけ含めておくのもいいと思います(私は仮想通貨用の口座開設するのが面倒で今のところ買う予定がないですが,もし楽天証券などで買えたとしたら迷わず少しだけ買っています).