ETFとは?株や投資信託との違いとETFのメリットを解説します

2月 23, 2021

投資を少し本格的に始めようかと思ったとき,『ETF』ということばを聞くようになったのではないでしょうか.

ETFに対して何となくふわっとしたイメージは持っているけど,投資信託や株との違いまでは分からない…という人のために,この記事を書きました.

ETFは投資を始めたばかりのひとにもおすすめな商品です

ETFとは

ETF(上場投資信託)とは投資信託の一種で,投資信託が上場したものです.

ETFは1993年に米国市場で誕生し,米国市場全体では現在(2021/2)約2,412本のETFが存在しています.

投資信託なので,投資機関に資金を預け運用してもらい,利益を得ます.運用してもらった見返りとして,信託報酬(手数料)がかかります.

※ETFの場合の運用とは,銘柄の組合せなどを意味します.

ETFと投資信託および株との違い

ETFに対して株(=個別株)と投資信託の中間というイメージを持っているひとは多いかもしれません.

ですが,売買や運用コストの面から考えると,どちらかと言えば株に近いです.ETFは投資信託が上場したものなので,証券会社を通じて証券取引所に買付や売却の注文を出すからです.

一方で株と違い,ETFの投資内容は複数の株の詰め合わせ商品やインデックスです.また,あくまで投資信託なので信託報酬がかかります.信託報酬とは,投資運用してもらうために必要な手数料のことです.

・売買や運用コストの面では株に近い

・投資信託なので信託報酬がかかる

・商品内容は複数の株の詰め合わせ商品やインデックスなど

より詳細には,投資信託・株との違いは以下のようになっています.

投資信託ETF株式
上場or非上場非上場上場上場
取得価格1日1回算出される基準価額リアルタイムで変動するリアルタイムで変動する
取得場所証券会社や銀行、郵便局など証券会社証券会社
注文方法販売会社を通じ基準価額をもとに購入価額を算出して購入証券会社を通じ市場で指値/成行注文で取得証券会社を通じ市場で指値/成行注文で取得
取得費用ファンドもしくは販売会社ごとに異なる販売手数料証券会社により異なる売買委託手数料証券会社により異なる売買委託手数料
信託報酬あり(一般的にETFより高め)あり(一般的に投信より安い)なし
売買(解約)時の費用信託財産留保額や換金手数料が
かかる可能性あり
売買委託手数料など売買委託手数料など

まとめると,売買・運用面ではETFは信託報酬がかかる以外は株と同じということですね.

これだけ見ると,信託報酬がない分,個別株の方が良いのでは?と思うかもしれませんが,もちろん商品内容が異なるので,株よりもETFを買うメリットはあります.

ETFのメリット

分散された株に投資できるのでリスクを減らせる

ETFは個別株ではなく複数の株式銘柄の組合せ商品の信託をするものなので,同じ額を投資するなら個別株よりもETFの方がリスク分散して投資することができます.

その分,個別株よりも大きなリターンを狙うのは難しくなりますが,安全性は保てることが多いです.

そういった意味で,ETFは株を始めたばかりのひとにもおすすめです.投資信託とは別の商品で投資したくなったら,個別株の前にETFを買ってみると良いかもしれません.

投資信託よりも信託報酬が安いですし,投資の目利きに自信がついてきたら,ETFの方がコスパが良かったりします.

価格が高い個別株にも少額で投資できる

ETFだと,単体では高くて買えなかった株を,間接的に少額で投資することができます.

例えば,アマゾンの株価は2021/2の時点で一株3,250ドルで,日本円にすると32万円以上になります.一つの銘柄一株に32万円を出すのはちょっと高い…という人も多いと思います.

そこで,例えばVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)というETFに投資することで,少額でアマゾンの株を買うことができます.VTIの株価は2021/2の時点で一株200ドル(約2万円)で,アマゾンの株を3.6%(2021/2時点)含んでいますから,約7.2ドル分のアマゾン株を入手することになります.VTIを買うことで他の銘柄も含めて購入することにはなりますが,約2万円さえあればでアマゾン株も少し買え,さらに別の株も買えるという点で,ETFにはお手軽さがあります.

ETFの例

どんなETFがあるか,具体的に見てみましょう.ETFはたくさん存在しますが,ここではその一部だけ紹介します.

この記事で紹介するETFは,こんな感じです

インデックス(指数)に連動するETF

特定のテーマに沿ったETF(高配当株に投資するETFや,各セクターに投資するETFなど)

ETFの雰囲気がつかめたら,証券口座やネット検索で自分でお気に入りのETFを見つけると良いかと思います.

インデックス型ETF

例えば,インデクス(指数)に連動するETFがあります.インデックスにも色々ありますが,ここでは以下の代表的なものを例に挙げます.

インデックス

・日経平均株価(日本)

・TOPIX(日本)

・S&P500(アメリカ)

・ナスダック(アメリカ)

・CRSP USトータル・マーケット・インデックス(アメリカ)

・FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(世界)

各インデックスの詳しい説明は省略して,以降では各インデックスに連動するETFの例を紹介します.

※紹介するETFはあくまで各インデックスへの連動を「目指す」ETFですから,完全には一致しないことに注意してください.

日経平均株価に連動するETF

ダイワ上場投信-日経225,MAXIS 日経225上場投信,iシェアーズ・コア 日経225 ETFなど

TOPIXに連動するETF

ダイワ上場投信-トピックス,MAXIS トピックス上場投信,iシェアーズ・コア TOPIX ETFなど

S&P500に連動するETF

SPDR S&P500 ETF(SPY),バンガード・S&P500 ETF(VOO)など

S&P500についてはこちらを参照してみて下さい.

ナスダック100に連動するETF

MAXIS ナスダック100上場投信,インベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)など

CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するETF

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)(いわゆる全米株式)

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動するETF

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)(いわゆる全世界株式)

テーマ型ETF

高配当株

高配当株を集めたETFです.

iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV),SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD),バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)など

グロース株,バリュー株

成長率が高いグロース株や,割安な銘柄であるバリュー株を集めたETFです.

グロース株:バンガード・米国グロースETF(VUG)

バリュー株:SPDR ポートフォリオS&P 500 バリュー株式ETF  (SPYV)

セクターテーマ

クリーンエネルギー:iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF(ICLN)

ロボット・AI:グローバルX ロボット&AI・ETF(BOTZ)

金融:バンガード・米国金融セクターETF(VFH),グローバルX フィンテック ETF(FINX)

株以外の商品ETF

金:SPDR ゴールド・シェア(GLD)

債券:iシェアーズ コア米国総合債券ETF(AGG),バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)

最後に

ETFについて解説し,具体的なETFの例をいくつか紹介しました.

「ETFへ投資することで学べること」を以下の記事で説明しているので,参考にしてみてください.