ボリンジャーバンドとは?テクニカル分析には欠かせない基礎指標です

3月 30, 2021

テクニカル分析の基本指標として,「ボリンジャーバンド」があります.

ボリンジャーバンドは株価の過熱具合を見ることができる指標であり,テクニカルな株価分析をしたいひとはぜひ覚えておきたい知識です.

今回は,ボリンジャーバンドについてなるべく簡潔に説明します

ボリンジャーバンドの概要

ボリンジャーバンドは,移動平均線まわりの標準偏差の幅のことで,この幅の中に(統計的に)高い確率で株価が収まるというものです.

以下のグラフには,25日移動平均線に対する3種類のボリンジャーバンドを示しています.

例えば,株価が±3σのラインの間に収まる確率は約99.7%です(※).

つまり,ボリンジャーバンドから株価がはみ出そうとするタイミングを売り買いの参考シグナルとすることができます(例:株価が+2σラインを上回ったら売り,-2σラインを下回ったら買うなど).

※ただし,データばらつきの分布が正規分布(ガウス分布)のときに限ります.現実のデータでは正確な正規分布とは離れますので,この信頼区間も多少変化します.

ボリンジャーバンドの計算方法

ボリンジャーバンドの意味を理解するために,その計算方法について述べます.難しい場合は読み飛ばして構いません.

標準偏差

ボリンジャーバンドは,移動平均線まわりに分布した標準偏差の幅のことです.標準偏差は,上での「σ」を意味します.ちなみに,標準偏差は投資でよく聞く「ボラティリティ」と同じ意味です.

ある日\(n\)の株価を\(v_n\)とすると,\(N\)日間の標準偏差\(\sigma\)は以下の式で計算します.

$$\sigma = \sqrt{\frac{N\sum_{n} {v_n}^2-(\sum_{n} v_n)^2}{N(N-1)}}$$

この式が難しいという方は,「標準偏差(ボラティリティ)とはデータのばらつき具合を意味するもの」と覚えておけばOKです.

ちなみに,標準偏差を調べると以下の式が出てくることが多いと思いますが,上の式を変形すれば同じになります.

$$\sigma = \sqrt{\frac{\sum_{n} (v_n-\bar{v}_n)^2}{N-1}}$$

$$\bar{v}_n:v_nのN日平均$$

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドを引くには,移動平均線の値に先ほどの標準偏差σをプラスもしくはマイナスすればOKです.

+σライン…移動平均線+標準偏差σ

-σライン…移動平均線-標準偏差σ

+2σライン…移動平均線+標準偏差2σ

+2σライン…移動平均線-標準偏差2σ

+3σライン…移動平均線+標準偏差3σ

-3σライン…移動平均線-標準偏差3σ

ボリンジャーバンドの意味と見方

計算式から分かるように,ボリンジャーバンドは統計的なばらつきの幅,つまり過去数日分のデータから分かるばらつきの幅です.

過去のデータを参照している以上,株価の急激な変化には対応できません.

実際,±2σの幅の中で株価が動く確率は統計的には約95.5%であるとはいえ,±2σのから外れることは多々あります.

すなわち,±2σラインや±3σラインに到達したからといって,それを鵜呑みにし売り買いをしても投資はなかなか上手くいかないと思います.

我々はそれを承知したうえで,ボリンジャーバンドをひとつの参考にする必要があります.

Pythonでボリンジャーバンドを計算したいひとは,以下の記事を参考にしてみてください.