メルク(MRK)がコロナ治療薬開発、臨床試験結果を発表して株価上昇!!
米製薬大手メルクが10/1、臨床試験において開発する新型コロナウイルスの飲み薬(モルヌピラビル)の効果が確認されたと発表しました。

新型コロナウイルスの飲み薬の効果が確認されたと発表したことを受けて、メルク(MRK)の株価が上昇したため、本記事にて内容をトレースします。
メルクとは?簡単に
メルク・アンド・カンパニー(MRK)はアメリカの医薬品会社であり、医薬品(製薬)会社としては売上高で世界ランキング4位です。
売上が年間400億ドル(約4兆円)を超える企業なので、かなりの大企業です。
事業内容としては、医薬品、動物健康、医療サービス、及びアライアンスという4つの事業から構成されており、売上割合としては医薬品が約89%、アニマルヘルスが約10%、その他が約1%となっています(参考:August 9, 2021 – 10-Q)。ほとんど医薬品ですね。
メルクの強みとしては、独占的に取り扱っており、かつ成長性のある抗体「キイトルーダ」があります。
米Merck社の2020年度決算──キイトルーダは1兆5000億円超、依存度高まる
キイトルーダに関しては、以下の動画が分かりやすいです(参考動画)。
メルク(MRK)がコロナ治療薬開発を発表
以前、メルク株についての分析記事を2021年2月に執筆しましたが、この時点では「コロナワクチンは撤退,治療薬は開発中」という段階でした。
米メルク、コロナワクチンの開発中止 効果に見劣り(日本経済新聞)

コロナワクチンに関しては撤退したようですが、治療薬に注力し、開発が進んでいるようです。
米製薬大手メルクは1日、開発する新型コロナウイルスの飲み薬について、臨床試験(治験)で入院と死亡のリスクを50%減少させることが確認されたと発表した。今後、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する見通し。
日本経済新聞より引用
コロナウイルス治療薬ができることは、世界にとって非常に大きなインパクトを与えると思います。
筆者は医療関係者ではないので詳しいことは言えませんが、現在のワクチン頼りよりも、発症したときに治療できる薬があった方が良いですからね。何より、飲み薬というのが良いですね。
さて、この治療薬がいつ使えるようになるのか?ですが、日本経済新聞によれば、今年中に一部が供給される見通しのようです。
メルクはFDAに緊急使用許可を「できるだけ早く申請する」としており、世界の規制当局への申請も進める。モルヌピラビルの供給量は2021年末までに1000万回分となる見通し。米政府とは6月、FDAに承認された場合に170万回分を供給する契約を締結している。
日本経済新聞より引用
コロナ治療薬開発発表を受け、株価は上昇
治療薬の開発、および臨床試験の結果を受けて、メルク(MRK)の株価は1日で8%ほど上昇しました。

一方で、ワクチン提供企業モデルナの株価は下落しました。

ところが、ワクチン提供企業ファイザーの株価への影響はそこまでなさそうです。

メルクってどんな銘柄?

メルク株はひとことで言うと、成長性も見込める高配当株という感じです
メルクの株価は安定的で、ここ10年くらいで見ると長期トレンドですが、ここ2年だけ見るとボックス相場(ほぼ一定で推移している相場)でした。

そして、今回の治療薬のニュースを受けて、この2年くらいのボックス相場を上に抜けたようにも見えます。
さらに、メルクは高配当株としても知られています。配当利回りは3%前後で推移しています。
成長性+高配当なので、個人的には非常に好きな銘柄です。
メルクは増益が見込めるキイトルーダやコロナ治療薬を持ち、医薬品企業としては成長性は非常に高く、今後も期待できる企業だと思います。
PERもそこまで高くなく、株価も企業の成長に追従して上がっていくと思うので、個人的には少しずつ買い増ししていこうかなと思っています。
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