凡人はFIREできる?年収300万でも45歳でFIREする方法を計画

2月 17, 2021

最近の株高でFIREが注目されていますね.私は年収が300万円(来年度見込み)程度ですが,FIREを目指しています.

FIRE(ファイア)とは,「Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職)」の略で,投資などで経済的に自由を手に入れて,早めに労働から解放されることです.

しかしながら,当然ながら誰でもFIREできるとは限りません.実際にFIREした人は,結局のところ事業家だったり,超高収入サラリーマンだったりします.

つまり,私のような凡人がFIREするには,ひと工夫が必要となります.とはいっても,その『ひと工夫』ができないのが凡人なので,FIREするには「どこを頑張るか」を決め,計画的に資産運用をする必要があります.

そこで本記事では,「運が無くても頑張れば,だれにでも再現性が高くFIREできる方法」を探します.

この記事の結論は,以下の通りです.

結論

25歳から45歳まで平均年収300万円(月々の手取り約20万円)のひとが45歳でFIREするには,

平均リターン7%程度の投資商品に対して毎月9万6千円の積立投資を20年間続ければ5,000万円になるので

20年間,生活費を10万円にすればよい

※あくまで理想的な計算を行った結果なので実現精度は保証されていません

設定

本記事では,年収がずっと300万円のひとを想定します(ふつうは年収は上がりますが,あえて条件を厳しく設定).

年収300万円の手取りは約240~245万円なので,手取りは月額20万円です.私が25歳なので,25歳とします.25歳で年収300円というのは平均的だと思います.

また,扶養がいると年収300万円でFIREするのはかなり条件が厳しいので,独身とします.

FIREを目指すひと

・月額20万円の手取りの25歳

・独身

また,FIREと言っても色々な形がありますので,FIREを目指している人がよく目標として挙げている以下の状態をFIREの定義とします.

本記事でのFIREの定義

資産が5,000万円に達した状態

なぜ5,000万円なのかというと,株式によって年平均5%の配当金や株価上昇による利益を受け取ることはそんなに頑張らなくても現実的であるからです.

(利益や配当金を使いつつ元金5,000円を減らさないというのは結構難しい気がしますが,それはまた別の話)

5,000万円の5%は250万円ですから,無理せず資産を運用しているだけで年間250万円になります.ただし,税引き後には200万円となります.

年間200万円というと月17万円程度ですから,まあ,贅沢しなければ生活できる金額です.

華やかな生活とはなりませんが,一応働かずにお金が減らないため,ここでは資産が5,000万円に達した状態をFIREと定義します.

また,いつまでにFIREするのか?という問題ですが,あまりに遅いと意味がないので,45歳時点でのFIREを目指すことにします.FIREしたひとにとって65歳で退職するよりはかなり早いですよね.

私が25歳ですから,20年間でFIREすることになります.

いつFIREする?

20年後の45歳にFIRE

また,誰にでも現実的な話をするので,資産運用における年平均リターンは7%程度とします.

投資をしていない人解説すると,安全に資産を増やしていくためにはリターンは3~7%くらいが妥当です.

それ以上になると,リスクが増えるので今回の設定にはそぐわないです.投資のプロでも,良くて10%ですし,投資の神様と言われているウォーレン・バフェット氏でも11%程度です.

つまり,7%というと投資初心者がギリギリ可能なリターンです.3~5%程度の方がより現実的ですが,それだとFIREするのがあまりにも難しくなるので7%としました.

平均リターン

年平均リターンは7%程度

まとめると,以下の条件でFIREをするにはどうしたらいいか?を考えます.

設定まとめ

月額20万円の手取りの25歳の独身が,年平均リターン7%程度で運用して,20年後の45歳に資産が5,000万円に達してFIREするにはどうしたらいいか?

FIREする方法

それでは,上記の設定でFIREする方法について見ていきます.

年7%くらいのリターンなら,投資信託かETFの積立投資が現実的です.個別株でも良いですが,時期によって浮き沈みが激しいので,頃合いを見て投資する必要あります.

20年間で資産5,000万円を達成しなければなりませんから,利益が非課税になる『つみたてNISA』と『iDeCo』を使って投資信託を買いつつ,これらの投資枠以上は普通に投資信託を買うという方針で考えます.

(注意:iDeCoの資産は65歳まで下ろすことができません.私がなぜiDeCoをやらないか.その理由を解説しますを参照)

楽天証券の積立かんたんシミュレーションで,リターン7%,20年間で資産5,000万円を達成するために必要な毎月の積立額を計算すると,以下のようになります.

楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使用

毎月,9万5,983円を投資すれば,20年後に5,000万円に達し,FIREできることが分かりました.

少し中途半端な投資額なので,月10万円投資した場合のリターンを計算してみましょう.結果は以下の通りです.

楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使用

投資額を増やした分,必要なリターンが7%から6.6%に下がりました.リターン7%はかなり良い投資信託を選ぶ必要があるので,6.6%になったことは少しだけ「誰にでもできる度」が高まったことになります.

以上から,45歳でFIREするには毎月10万円ほどを積立てていけばよいことが分かりました.

手取りが20万円の設定なので,FIREするには20年間の間,生活費を10万円以下にし,残りを投資すればよいということになります(緊急で必要なお金もあるので,理想論ではありますが).

生活費を45歳まで10万円以下にするというのはかなり根性がいりますが,年収300万円でFIREしたいのなら仕方がありませんね.

生活費を減らすには,とにかく家賃を減らすことが必要です.家賃が5万円以上だと,出費を10万円以下にするのはほぼ無理だと思います.家賃を3万円とかにすれば,食費4万円でもなんとかなりそうです.

年収300万円の凡人が,45歳から働かなくても生きていけるだけのお金を手に入れるには,節約の鬼になるしかないということですね…

かなり厳しい条件で計算したので,以下ではもう少し条件を緩めてFIREを目指してみます

もう少し別のパターンでFIREするには

年収がずっと300万円というひとよりも年収は上がる人の方が多く,またFIREするのは45歳である必要がないなど,人によって設定は様々ですよね.

そこで,以下のパターンならどうなるかを考えてみます.

・FIREを遅らせるパターン

・資産を崩すことを前提に少し低い額でFIREするパターン

・年収or積立額を増やすパターン

・リターンを増やすパターン

・最初に多額を投資するパターン

・なんちゃってFIRE

FIREを遅らせるパターン

45歳のFIREを目指すのではなく,50歳,55歳とFIREを遅らせることで,積立金額を減らしたり,投資を簡単にしたりすることができます.

例えば,55歳まで積み立てして5,000万円達成してFIREするなら,以下のように毎月の積立額は4万円で済みます.

楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使用

55歳が「アーリー」リタイアなのかはちょっと疑問ですが,65歳,70歳まで働くよりは早く仕事をやめられますし,月4万円の出費ならそこそこ生活に余裕があると思います.

また,45歳時点で積立と仕事はやめて,資産をさらに放置して増やす方法も考えられます.その場合は,しばらくの生活防衛金が必要になりますね.

資産を崩すことを前提に少し低い額でFIREするパターン

上記で述べた5,000万円と言う数字はどこから来たのかというと,5,000万円に対するリターン(配当金など)で生活できるからでした.つまり,平均的に見ればFIRE後は種金である5,000万円はほとんど減らないという計画です.

しかし,亡くなるときに5,000万円あっても仕方ないよ!という人もいるかもしれません.そういう場合は,3,000万円くらいでFIREしてしまっても良いかもしれません.

85歳に亡くなるとして45歳から3,000万円を崩すならば3,000万円÷40年=75万円を一年あたりに使うことができ,これは月々6万円になります.さらに崩していく3,000万円に対して配当金や利益で平均月5万円くらいになると思うので,合計で月々11万円ほどになると思います.

月11万円では少なすぎる気もしますが,65歳からは年金が受け取ることで最低限の暮らしくらいはできます.

20年間の積立で3,000万円なら,月々の積立額は6万円以下で済み,45歳までもそこそこの生活ができます.

楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使用

年収or積立額を増やすパターン

これができたら苦労ないよ!という人もいるかもしれませんが,45歳までの平均年収を400万円にし,積立額を増やすか貯金をすることで,だいぶFIREは楽になります.

例えば毎月の積立額を15万円にすれば,20年でFIREできる可能性もあります.手取りが25万円なら,生活費を10万円にすればなんとか可能です.

楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使用

もちろん,年収は300万円のまま積立額を増やして40歳でFIREするのもアリですが,手取り20万円くらいで15万円投資するのは至難の業すぎます.

リターンを増やすパターン

これは少し危険で,資産運用というよりはギャンブルになってしまいますが,投資スキルを磨いたり,運を味方につけてリターンを増やすことでFIREしやすくなります.

同じように,45歳までの20年間で5,000万円に達してFIREするとき,もしも年リターンを平均10%にすることができれば,月々6万5,000円の積立で良いことになります.

楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使用

しかし最初の設定のときにも述べたように,20年間リターン10%というのは投資のプロでもかなり難しいですから,現実的ではなくなってしまいます.

最初に多額を投資するパターン

誰でも実現性の高い方法として積立投資を述べましたが,20代の若いうちにに貯金があるのなら,その時点で一気に投資してしまう方法があります.

投資時点での株価が低いならば,最終的には積立投資よりもはるかに高いリターンが得られます.

ただし,積立投資でない場合は(1)つみたてNISAによる非課税の恩恵が受けれられないこと,(2)ドルコスト平均法でないため入金時の株価が高い場合はリターンが低くなってしまうことがデメリットとなります.

株価が低いときに一気に入金できる投資力があるのなら苦労しないですし,もはや凡人ではありませんね.

資産を下ろすときは徐々に下ろせばよいことを考えると,積立で徐々に投資していく方がはるかに初心者向きです.

なんちゃってFIRE

別に,45歳からきっぱりと仕事をやめる必要はないと思います.

例えば,45歳からは週2日くらいのペースでアルバイトをすることにすれば,45歳時点で5,000万円を持っている必要はありません.

会社を辞めた後に同じ会社でアルバイトする手もありますし,全く別の仕事を個人事業主として始めるのもアリだと思います.

自分で生活スタイルを調整できるので,これが一番難易度が低いかな,と思います.全く働かないというのも辛そうですしね….

最後に

年収が300万円でも,質素な生活を耐えればFIREできる可能性があることを見てきました.

しかし,

・生活費10万円の生活を続けて,45歳以降は働かなくていい状況を目指すか?

若いうちに贅沢して,45歳以降も働くか?

どちらがいいのかは人それぞれですし,中間もまたOKです.

自分なりの資産運用を考えてみてください