投資初心者は個別株?投資信託?ETF?各投資方法から学べること

2月 17, 2021

はじめに言っておくと,投資初心者におすすめな方法はつみたてNISAによる投資信託です.

非課税で運用できるつみたてNISAを利用して低リスク(低リターン)な投資信託を行うことは,最も初心者に合っている方法であることは間違いないと思います.

したがって,つみたてNISAやiDeCoなどでの投資に留めておきたい人は,この記事は見なくても大丈夫です

というか,そういう人は投資の記事なんて見ずに,何も考えずにひたすら積立てし続けてください.そうすることが低リスクで運用益を期待できる主力の方法です.

一方,投資信託以外に興味があり「投資を本格的に始めてみようかな…」と思っている初心者は,最初の一年くらいは色々な投資商品を試しに少しだけ買ってみて,勉強してみてほしいと思います.

どんな投資商品を買えばどんな勉強になるかを知っておくことで,学ぶ効率も上がると思います.

そこで,この記事では各商品の特徴を述べるとともに,その商品に投資することで得られる知識について説明します.

ただし,記事に信頼性を持たせるため,私が投資している商品に限ります.

私が投資したことがあるのは株式,投資信託,ETF(上場投資信託)なので,債券(国債,社債),FX,不動産投資,金,仮想通貨,REIT(不動産投資信託)などについては触れません.

FX,不動産投資,金,仮想通貨に関しては初心者向きなではないと思いますが,気になる人がいれば他の記事を参考にしてみてください.

投資信託

投資信託は,その名の通りプロの投資家に資金を預け,投資をしてもらう方法です.

投資をしてもらうといっても,「どんな投資方法で運用してもらいたいか?」を決めることができます.

その投資方法の種類として,大きく分けて以下の2つがあります.

・インデックス投資

・アクティブ投資

インデックス投資とは,指数(インデックス)に連動した商品に投資する方法です.指数とは,国内で言えば日経平均株価やTOPIX(東証株価指数),アメリカだとS&P500やNYダウなどがあります.

また,もっと大きな枠組みでは全世界株式や全米株式もインデックス投資と言えると思います.

一方,インデックス投資を超えようと頑張ろうとする運用方法をアクティブ投資と言います.インデックス投資では成績が良くない株や債券,REITなども含むため,それを排除するアクティブ投資をすることでインデックス投資よりも良い成績を目指すことができます.

ただしこれはあくまで理想論で,ほとんどのアクティブ投資はインデックス投資には勝てないのが現実です.

したがって,老後資金目的などの投資初心者にはインデックス投資をおすすめします.

また,つみたてNISAでは比較的優良な投資信託に投資でき,運用益を非課税で受け取れますから,投資の第一歩としては最も最適な方法だと思います.

つみたてNISAでは,年間の手数料(管理費用,信託報酬)が安く,長期的に右肩上がりな投資信託を買うのがおすすめです

投資信託の例としては,『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』などがあります.

投資信託から学べること

投資信託を買うことで学べることを紹介します.

マクロ経済の波

長期投資目的で投資信託を買う場合が多いと思いますが,その場合は,投資することによって長期的な経済の流れを感じることができます.

たとえば,過去のデータをみれば「リーマンショックやコロナショックが起きた時にはこれだけ株価が下がるんだ」とか,「S&P500のようなインデックスでは長期的に見ると過去20年は伸びているんだ」とかが分かります.

長期投資のメリット

優良な投資信託では,長期投資をすることで高い確率で安定したリターンを得ることができます.

反対に,あまり優良でない投資信託を買ってしまうと,含み益が大きい年と含み損が大きい年を何度も経験し,難しい投資となるかもしれません.

そのような経験から,長い目で目て右肩上がりの投資信託をコツコツと買うことに強さを感じ,おそらく長期投資のメリットが分かるようになると思います.

ただし,長期的に積立てを行った後に資金を引き下ろす長期投資では株の売買の経験はほとんどないため,短期売買の視点は得られにくいかもしれません.

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは,定期的にコツコツと同じ額の積立投資を行うことで,長期的に安定したリターンを取る方法のことです.

どんな投資商品も短期的(1週間や1か月)には値動きが大きいものなので,一定の間隔で高い時にも安い時にも買うことで,平均的に投資することができます.

ドルコスト平均法は長期投資ではかなり有力な方法ですから,もし知らないひとがいれば,ぜひ勉強してみてください.

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)は,上で述べた投資信託の一種で,投資信託が上場したものです.

ETFは個別株と投資信託の中間くらいのイメージですが,売買や運用コストの面から考えると,どちらかと言えば個別株に近いです.上場しているため,証券会社を通じて証券取引所に買付や売却の注文を出すからです.

一方で個別株と違い,ETFは複数の個別株の詰め合わせやインデックスに投資します.

例えば,IT関連や自動運転関連の企業の株を詰め合わせたテーマ型のETFや,S&P500のようなインデックスに連動するETFがあります.

つまり商品の内容は投資信託に近く,売買の方法は株とほどんど同じものがETFとなります.

ETFの例としては,S&P500を含んだ米国株約3,600銘柄に投資できる『VTI(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)』やロボットやAIに関連した企業に投資できる『BOTZ(Global X Robotics & Artificial Intelligence ETF)』などがあります.

ETFから学べること

各業界の動向

ETFではテーマ(ITや自動運転,またはインデックスなど)に投資するため,その業界について調べてから買うことになると思います.

ETFの中身はインターネットで調べればすぐに出てくるので,その業界ではどの企業が強いのか,その企業の株価はどんな動きをするものなのかといった興味を持つことができます.

例えば,VTIの中身を知りたければ,こちらのBloombergのページを見ればわかります.

さらに,インデックスに連動するETFを買えば,投資信託と同様,マクロ経済の波も分かります.

株の売買,配当金の仕組み

ETFの売買方法は株と同じなので,ETFによっては配当金も出ますし,つみたてNISAでの投資信託よりは短期的に売買することもあるかもしれません(もちろん,ドルコスト平均法のような形で積立て長期投資してもよいです).

ここで,以下の投資種類について説明しておきます.

インカムゲイン投資

キャピタルゲイン投資

この二つの違いは,「どんな形での利益を期待して投資するか?」です.

インカムゲインは投資信託で言えば分配金,株で言えば配当金のことです.持っている株に応じて,定期的に資金を受け取ることができます.

キャピタルゲインは投資商品の売り買いによって得る利益のことです.株価が安いときに買い,株価が高いときに売ることによって利益を得ます.

値上がりが高いETFを買って売ることでキャピタルゲインを得たり,値上がりはゆるやかだが配当金が多いETFを所持しておいてインカムゲインを得たりすることで,株での儲け方が分かってくると思います.

これは個別株と同じことですが,ETFの投資商品は投資信託寄りなので,個別株よりも低リスクで行うことができます.

個別株

みんなが一番イメージしている株式投資は,個別株による投資だと思います.

特定の企業の株を買ったり,所持することで利益を出し,資産形成する方法です.

ただし,上で述べた投資信託やETFよりはリスクとリターンが高くなる傾向があり,場合によってはギャンブルっぽくなります.

もちろんゆるやかな推移をする株もありますが,どれだけ「この株は上がる!」と思っても,はじめのうちは1株だけ買って勉強として投資するのが良いでしょう.ETFや投資信託も同様で,少額からスタートするのが良いと思います.

仮に損をしてしまっても,少額なら勉強代としてあきらめがつくからです.

そういった意味でも,元本以上を失い借金を追ってしまう可能性があるFXや信用取引は初心者にはおすすめできないですね…

個別株から学べること

各会社の業績

投資信託やETFと最も異なる点が,個別株の場合はその企業についてかなり調べる必要があるということです.

なぜなら,株の値動きは激しいので,あまりにも変な株に手を出してしまうと大損する可能性があるからです.

反対に言えば,個別株を買ときには企業の業績をしっかりと調べますから,決算書の読み方など,かなり勉強になります.

株の売買,配当金の仕組み

EFTと同様,株を売買して利益を得たり配当金を得る経験を経て,投資の基本が身につくと思います.

投資商品の売買は株だけでなく,金や債券,仮想通貨なども同じなので(これらは配当金はありませんが),株の売買は投資全体の経験になると言えます.